日本で最も危険な昆虫であるスズメバチ。
毒を持つ昆虫として知られ、刺されると命の危険にさらされる事もあります。
そんな危険なスズメバチは、我々の住む都心や住宅地でも出現し自宅に巣を作られる事も珍しくありません。
このような状況になった場合、家族の安全を守るためにはスズメバチの巣を駆除する必要がありますよね。
しかし、自分での駆除は危険であるため専門の業者に依頼する事が最も安全です。
でも、スズメバチの巣を駆除する料金はいくらぐらいなの?
そんな疑問に答えるため、今回は【スズメバチの巣を駆除する料金と業者の平均相場と安く済ませる方法】について、詳しく解説していきたいと思います。
最後まで読んで、スズメバチの脅威から家族の安全を守る参考にして下さい
- スズメバチの巣について
- 駆除の平均相場はいくらぐらい?
- 料金が高くなる理由
- かかる料金を安くする方法
- 業者選びのポイント
スズメバチの巣はどんな形なのか
スズメバチの巣は、驚くべき工芸品とも言える構造をしているんですよね。
主な材料は
- 木の実
- 木の皮
スズメバチは、これらの素材を細かくかみ砕き、唾液と混ぜ合わせる事でペースト状の材料を作り出します。
その後、職人技を使って巣を成長させていくんですが
スズメバチの巣は、成長段階に応じて形が変化する特徴があります!
巣を作り始めた頃の形
冬を越した女王蜂は、春の訪れと共に新たな巣造りに最適な場所を探します。
ようやく見つけたら、巣作り開始。
作り始めた初期のスズメバチの巣は
フラスコを逆さまにしたような形をしています!
そのサイズは数cm程度しかありません。(この形は、古いアニメのハクション大魔王の壺を思い出すかも)。
あまり馴染みが無いため、多くの人はスズメバチの巣であると気付かないかもしれませんね…。
このフラスコ状の巣に卵を産み、孵化した幼虫を大切に育てていきます。
ぶっちゃけ、この段階なら自分で駆除する絶好のチャンス!
なぜなら、この段階のスズメバチの巣は家族を増やすためのスタート地点に過ぎないからなんですよね。
しかし、時間が経つと孵化した幼虫が働き蜂として成長し、巣はどんどん大きくなっていきます。
家族が増えてくると働き蜂たちも巣作りに参加し、スズメバチの巣は大型で複雑な構造へと成長するんですよね。
このスズメバチの巣の成長過程を知っておく事で、駆除のタイミングを適切に判断する事が出来るでしょう。
巣が完成した時の形
完成したスズメバチの巣は、初期の頃とは大きく変わり
マーブル模様の大きな球体へと変化します!
その独特な形状はほかのハチとは違い、一目見ればスズメバチの巣である事が分かるでしょう。
違いは巣の形状だけではなく、巣穴への入り口が1つしかない事も特徴的。
常に見張りの働き蜂を立てる事で、外部からの侵入を防ぐ鉄壁の要塞へと進化しているんです。
特にオオスズメバチの巣は非常に大きく、その直径は80cm以上になる事も!
これほどの巣になると内部には約500匹ほどのオオスズメバチが生息しており、危険を察知した見張りの合図で一斉に襲いかかってくる事になります。
このような状況までスズメバチの巣が成長してしまうと
素人が手を出すと命の危険を伴います!
身の安全を最優先に考え、プロの業者に助けを求める事が最善の策と言えるでしょう。
スズメバチの巣を駆除するための平均相場
害虫駆除を専門に行う業者は多く存在しますが、スズメバチの巣を駆除するための平均相場は
10,000円~50,000円と幅広いのが現実!
その理由として
- 依頼する業者
- スズメバチの種類
- 巣の大きさ
- 巣がある場所
こういった要因で料金が大きく変動してしまうからなんですよね。
ネットで調べると大きく料金が表示されていますが、これはあくまでも最低料金という事!
優良な業者は、見積もりを行う前に必ず現地調査を行います。
この現地調査により、危険性を判断してから正確な金額を提示する事が可能なんです。
あまりにも高い金額を提示され
もしかして、ボッタクリ!?
と感じるかもしれませんが、しっかりと現地調査を行っていれば正当な金額であることが多いです。
逆に、現地調査をしない業者は要注意!
後から追加料金を請求してくる悪徳業者の可能性が高いと言えるでしょう。
正確な料金を見積もるためには現地調査が不可欠であり、キチンと調査してくれる業者に依頼するようにしましょう。
スズメバチの巣を駆除するためにかかる料金
蜂の巣を駆除するために必要な料金は
基本料金+作業費の合計金額です!
各業者がホームページなどで記載している金額は、あくまでも基本料金の話。
一律の基本料金
スズメバチの巣を駆除するためには
- 作業員の人件費
- 使用する薬剤費
- 後片付けにかかる費用
以上の要因によって変化します。
基本料金については、一定であり変動する事はありません。
しかし、作業員の方が使う時間と労力も違いがありますし、使用する薬剤の種類や量によっても料金は変化するでしょう。
さらに、駆除後の後片付けもスズメバチの巣の規模によって差があります。
それぞれの業者のサービスによって、適正価格を決定しているため業者によって差があるのが現実…。
例えば
サービスが充実している業者は高く、駆除のみを専門にしている業者は安い傾向!
このため料金だけでなく、自分が求めるサービスを提供してくれる業者を選ぶ必要があるんです。
状態によって変化する作業費
スズメバチの巣の状態によって、駆除に必要な料金に大きな影響を与えることになります。
特に重要なのポイントが
- 大きさ
- 位置
基本的にスズメバチは、人目につかない場所で巣を作り始めます。
つまりスズメバチの巣に気づいたという事は、見つけにくいような場所で大きく成長しているケースがほとんどなんですよね。
このような状況となると専門的な技術や道具が必要となり、それが料金の上乗せとなる原因なんです。
つまり
最低料金で駆除できるケースは稀であると言えます!
巣の駆除にかかる値段が上がる理由
先ほども言った通り、最低料金でできるのは巣が初期の状態で手の届く場所にあるケースぐらい。
それ以外、どういった状況で金額がアップされていくのか?
巣の主がオオスズメバチ
スズメバチと言っても種類は多く、中でも最も危険とされる種がオオスズメバチ。
なぜならオオスズメバチは
他のスズメバチよりも毒性が強く獰猛で攻撃的な性格をしているから!
しかも、体や巣のサイズもデカい!
こんなオオスズメバチが相手となると、流石のプロでも命の危険にさらされる可能性が非常に高くなります。
そのため、他のスズメバチよりも高く設定される業者が多いんですよ。
巣の大きさ
スズメバチの巣の大きさは、料金の目安となるバロメーターと言えます。
なぜなら
スズメバチの巣が大きくなればなるほど内部の構造が複雑になり、生息する働き蜂の数も増加するからなんです!
働き蜂が多いという事はそれだけ攻撃される危険性が高くなり、比例するように料金も高くなるのは当然の事。
実際、多くの業者は巣の直径が10cm大きくなるごとに料金が増えるシステムを採用しており、30cmを越える大きさになると最低料金の倍ぐらいの値段になる事は覚悟しておきましょう。
巣がある場所
スズメバチの巣が、見つけやすい場所に作られる事はあまりありません。
なぜなら、大切な巣を守るためには雨風を避けて外敵(人間も含む)からの攻撃を防ぐ必要があるからです。
具体的にスズメバチが巣を作りやすい場所は
- 屋根が突き出た軒下
- 天井裏
- 土の中
- 床下
こんな場所になると自分での駆除は難しいですよね?
高所に作られると専用の機材が必要ですし、床下や地面になると加工が必要ですし…。
つまり
スズメバチの巣を駆除する事は一筋縄ではいかない事がほとんど!
高い技術と専用の機材を使用する事で、料金が高くなってしまう仕組みなんですよね。
巣が一つとは限らない
スズメバチは適した環境に巣を作りますが、それは一カ所に限らず複数の場所に巣を作る事も珍しくありません。
実際
軒下に出来た巣の駆除を依頼したら、床下にも別の巣があった!
なんてケースも多いんですよ。
プロの業者はスズメバチの行動や特徴を熟知しているため、異なるスズメバチのグループかどうかを判別できます!
もしも複数の巣が見つかった場合は、その分の追加料金がかかってしまう事になるんですよね。
しかし個別で駆除するよりも安くつくため、結果的にはお得なることになるでしょう。
時期によって料金が変動
スズメバチの生態は、活動時期によって大きく変わります。
厳しい冬の寒さを冬眠んで乗り越えられるのは女王蜂だけで、働き蜂たちは冬場に全滅してしまいます…。
春が来て暖かくなると、女王蜂1匹で巣作りをスタートする事になるんですよね。
この段階の巣は、女王蜂が巣作りに専念しているので駆除は簡単に終わります。
しかし夏が近づくと、巣の規模が大きくなり働き蜂が増えて活動は活発化。
そして
秋を迎えるとスズメバチたちの攻撃性が高くなります!
なぜなら、仲間のエサとなる他の昆虫たちの数が減ってしまうからなんです。
このため、危険性の高くなる夏~秋にかけて駆除を依頼した場合は料金が高くなるんですよね。
スズメバチの巣を駆除する費用を安くすませるには?
プロの業者に依頼した場合、どうしても先述した金額は必要となります。
しかし、住んでいる環境によっては安く済ませる可能性もあるんです。
市役所に依頼
住んでいる地域によっては、市役所が無料で駆除してくれるケースもあります。
というのも、巣作りをしやすい環境にスズメバチが集まってくる事もあるからです。
そういった場所では
スズメバチによる被害も多いため自治体が対応してくれるケースが多んです!
だって、住民の安全を守るのは当然のことですから。
特に自宅の近くに
- 公園
- 図書館
こういった公共施設が設置されているなら、駆除をサポートしてくれる可能性が高まります。
もしスズメバチの巣を見つけたら、まずは市役所に相談してみましょう。
補助金が出る自治体も
ぶっちゃけ、費用を全額負担してくれる自治体は少ないのが現実…。
しかし、駆除に対して補助金を提供してくれる自治体は多いんですよね。
それだけでなく、同時に優良な駆除業者を紹介してくれる場合も多く
コストダウンに加えて安心を得る事もできるでしょう!
しかし、残念ながら補助金が出ない自治体もあります…。
そんな場合でも、自分で購入したら数万円もする防護服を貸し出してくれる自治体もあるんですよ!
とりあえず、スズメバチの巣を見つけたら市役所に相談する事が最善の策であると言えるでしょう。
マンションなら管理会社へ連絡
マンションでスズメバチの巣を見つけたら、まずは管理会社へ連絡を入れてみて下さい。
もし、スズメバチの巣が
エントランスなどの共有スペースにあるなら、管理会社が駆除する責任があるからなんです!
しかし、ベランダなど個人のスペースとなると自分で対処しなければなりません。
この時、ほかの住人もスズメバチの巣に悩まされているならマンション全体での対策が必要となるでしょう。
一緒になって管理会社に相談する事で、より良い解決策が見つかるかもしれませんよ。
自分で駆除できないのか?
スズメバチの巣がまだ小さく、中に女王蜂だけの段階なら自分で駆除できない事もないです。
しかし刺されるリスクは避けられません!
安全に駆除するには特別な装備が必要で、それなりの費用もかかってしまう事をご存知ですか?
と言うのも、防護服がメチャクチャ高いんです!
数千円程度で売られている防護服もありますが、コレって実はミツバチの飼育に使う養蜂用。
スズメバチの毒針はミツバチよりも太くて長いため、安い防護服ではあっさり貫通しちゃうんです。
本格的な防護服を購入するとなると、数万円という高い出費…。
ぶっちゃけ、そこまでお金を出すんならプロに依頼した方が安全で確実ではないでしょうか?
スズメバチの巣を駆除してくれる業者の選び方
いざプロに依頼する場合、しっかりと業者を選んでおかないと後悔する事になるかもしれません。
駆除の実績があるか
スズメバチの駆除を依頼する際、その業者の実績を確認する事が重要。
なぜなら、スズメバチの駆除には特別な資格が必要なく、経験が少なくてもプロを名乗れてしまう業界なんですよね。
中には素人同然の業者も…。
もし、実績のない業者を選んでしまうと
- 駆除しきれない
- 再び蜂が現れる
- 他の巣を見落とす
以上のようなトラブルが起こりやすくなります。
一方で実績のある業者ならトラブルのリスクを減らすだけでなく、手際の良い駆除作業で時間が短縮できるメリットもあるんですよね。
業者選びの際は、実績や評価をチェックするように!
作業費用を明確に説明できるか
スズメバチの駆除を依頼する際、1番気になるのは
料金がいくらかかるのか?
よほど特殊な状況でない限り、スズメバチの巣を駆除する方法はどの業者でも大きな差はありません。
だからこそ、どのような手段でどれぐらいの料金がかかるのかをキッチリ説明してくれる業者を選ぶ事が重要。
先ほども言った通り、ホームページに記載されている金額は最低料金であり、状況に応じて料金がアップしていくシステム。
現地調査をしっかり行えば、どのような状況かは判断できるはずです。
このため
「具体的な料金は作業後に」という業者は要注意!
こんな業者の場合、後から高額な請求をしてボッタくり悪徳業者の可能性が高いです。
駆除後のアフターケアがあるか
スズメバチの駆除を依頼する際、作業後のアフターケアも大切なポイント。
もしも駆除作業が複雑になった場合、あとあとトラブルが起こる可能性もあるからなんですよね。
そんな時、業者がキチンと対応してくれる保証があるかどうかが大事。
例えば
- 再発の予防
- 再発時は無料で施工
このようなフォローがあれば、安心して作業を任せる事ができるでしょう。
まとめ
最も危険な昆虫であるスズメバチ。
彼らの巣を駆除するには専門家に依頼する事が安全であり確実な方法である事が分かってもらえたでしょう。
もう一度、おさらいすると
- 平均相場は2~5万円ほど
- 巣の状態で変化する
- まずは市や管理会社へ連絡
- 業者選びは慎重に
大切な家族を守るため、スズメバチの巣を見つけたら専門家に相談してくださいね。
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