家屋に被害を与える恐ろしい害虫であるシロアリ。
万が一、家で見つけた時は早めに駆除しなければ被害は拡大の一途をたどる事になります…。
しかし、シロアリの駆除は自分でやる事もできないわけではありませんが
完璧なシロアリ駆除は難しく、プロに依頼するのが確実なんです!
そこで気になるのは
シロアリを駆除するには、いくらぐらい費用がかかるの?
って話。
お住いが賃貸なら大家さんが負担してくれるかもしれませんが、一軒家となると全額自己負担ですから…。
基本的にシロアリ駆除にかかる料金は、事前調査で被害状況を確認してから見積もりを行い
駆除範囲+駆除方法+追加料金
以上の合計が支払料金となります。
しかし、詳しくは分かりませんよね?
そこで今回は【一軒家でかかるシロアリ駆除の費用】について解説していきたいと思います。
- シロアリ駆除の平均相場
- シロアリ駆除の追加料金
- シロアリ駆除費用に差がある理由
- 駆除業者を選ぶポイント
一軒家のシロアリ駆除の平均相場
シロアリ駆除業者には、それぞれ『1㎡○○円』とか『1坪○○円』といった範囲単価というものが設定されています。
つまりかかる料金は、各社が設定した
範囲単価×施工面積で決定されます!
つまり、施工面積が広くなるほど料金が高くなるシステムって事!
だからこそ、被害が拡大する前の早めの対策が必要になるんですよね。
一般的な相場は
1㎡あたり1,300~2,500円程度
1坪に換算すると、約3.3倍なので1坪あたり4,000~8,000円が平均相場となり、そこへ被害状況に応じて追加料金がかかる事になります。
一般的に日本の家屋は20〜30坪前後が多いため
一戸建てのシロアリ駆除には120,000~250,000円程度の費用がかかります!
シロアリ駆除の工法による料金
シロアリ駆除業者が行う方法は主に2種類。
工法や薬剤が違うため料金も変わってきます。
ベイト工法での駆除費用
ベイト工法とは?
容器に毒エサを入れて地面に埋める方法で、巣に潜むシロアリもまとめて駆除できる事がメリット。
広範囲に渡り効果を発揮する事ができ、一気に全滅に追い込めるため確実にシロアリを駆除する事ができます。
しかし効果を発揮するまで時間がかかるため、駆除が完了するまで被害が少しづつ広がってしまいます。
- 巣のシロアリも駆除できる
- 効果の範囲が広い
- 駆除まで時間がかかる
- ピンポイントで狙えない
バリア工法での駆除費用
バリア工法とは?
床下の木材やコンクリートに穴を開けて薬剤を注入する方法で、即効性がある事がメリット。
侵入してしまったシロアリを駆除するだけでなく、侵入ルートを塞ぐ事で予防効果も高いのが特徴。
しかし使用する薬剤は人体にとっても有害で、ペットや子供がいると使いにくいと言えます。
- 即効性がある
- 予防効果も高い
- 薬剤が残る
- 環境によっては使いにくい
シロアリ駆除において追加料金が発生するケース
シロアリ駆除自体はエサや薬剤を撒くだけ完了しますが、別の工事が必要になると別料金が発生する事になります。
床下の状況による追加料金
ヤマトシロアリやイエシロアリの被害は床下部分に多いため、床下へと侵入するための点検口が必要となります。
ほとんどの家には設置されていますが
調査漏れを防ぐためには、点検口から全ての床下へと繋がっているか事も大事!
このため全ての床下へと繋がっていない場合、新たに点検口を作らなければなりません。
となると、当然、そのための費用がかかってしまうという事になるんです。
この点検口を1カ所設置するための費用は25,000~30,000円ほど。
大工工事が必要な場合
被害が大きい場合、シロアリに食べられた箇所を修繕しなければなりません。
このため、駆除費用以外に
- 新しい木材費
- 廃材の処分費
- 大工工事費
ただし修繕までやってくれるのは大規模の業者ぐらいで、小規模の業者の場合は修繕は別の業者へ依頼する必要があります。
部分補修で済んだとしても100,000~300,000円ほどは必要となり、大規模なリフォームが必要となると100万円以上に達する可能性もあるんですよ!
このため、シロアリの存在を感じたら早急に業者へと依頼する事が大事と言えるでしょう。
湿度調整が必要な場合
シロアリが好きな床下部分は通気性が悪く、今後の予防のため床下の湿気対策が必要な場合もあります。
具体的には
- 床下換気扇の設置
- 床下防湿シート
- 調湿マット・調湿剤
いずれの場合も100,000~300,000円ほどかかり、非常に高額となるため慎重に検討する必要があると言えるでしょう。
しかし効果は半永久的であり、調湿マットなら湿気の調節だけでなく湿気を完全にシャットダウンさせることも可能。
アメリカカンザイシロアリが住み着いた場合
日本におけるシロアリ被害の場合、ほとんどの被害はヤマトシロアリかイエシロアリのどちらかですが
外来種である【アメリカカンザイシロアリ】の場合は注意が必要!
アメリカカンザイシロアリの特徴は、乾燥した木材を好んで食べる事と複数のコロニーを形成する事なんですよね。
このため、発生してしまうと被害の範囲が広くなりやすく発見や駆除が難しいという問題があるんです。
定期的な点検とメンテナンスが必要となり、その分の時間と費用がかかってしまうという事。
なぜ業者によって値段に差があるのか
どの業者に依頼しても、基本的作業や効果は同じです。
では、なんで値段にバラつきがあるんでしょうか?
その答えは、業者によるサービスの違いと言えるでしょう。
例えば、シロアリ駆除業者を
- 全国展開の大規模
- 主要都市をカバーする中規模
- 地域密着の小規模
この3つに分類したとしましょう。
大規模な業者
最も金額が高くなる傾向。
しかし、技術だけでなくマナーの面でも徹底した研修を実施している場合が多いです。
また独自開発の薬剤を使用したり、無料の定期点検サービスを行ってくれたりといった安心感は文句なし!
中規模な業者
最も値段のバラつきが大きくなる傾向。
サービス面は駆除のみという場合が多く、余計なサービスを売り込んだりすることはありません。
ネット集客が多く、広告費を下げる事で金額を押さえている業者も多いのが特徴。
早急な対応や土日の作業など、融通が利きやすいので依頼しやすさは文句なし!
小規模な業者
個人経営の場合が多く最も安く依頼する事が可能。
駆除費用自体は安く済みますが、技術面に関しては頼んでみないと分からない不安があります。
また、万が一の保証にも不安が…。
最近では業者を仲介してくれるサービスなどもあるため、依頼する前に口コミ等で評判を確認しておきたいところ。
失敗しない業者選びのポイント
最後に【失敗しないシロアリ駆除業者の選び方】について解説します。
主なポイントは4つ。
見積内容が明確である事
どの業者も必ず現地調査を行います。
この時
- どんな作業をするのか
- 具体的な金額を提示できるか
- 追加でかかる費用はあるのか
以上の事を明確にできる業者を選ぶ必要があります。
見積以上の費用は、かからない事を確認しておきましょう。
点検に時間をかけない業者や、作業終了後に金額を決まる業者には要注意です!
そして、駆除費用だけでなく
- 出張費
- 清掃費
- 駐車場費
これらの料金が別の場合もあるため、確認する事を忘れずに!
作業員の質が高い事
ぶっちゃけ、薬剤さえあればシロアリの駆除は可能ですが、完璧な駆除をする為には豊富な知識と経験が必要なんです。
なぜなら、シロアリの種類によって薬剤や駆除法が違うからなんですよね。
このため、害虫全般に駆除を行う業者よりシロアリ駆除に特化した業者を選ぶようにしましょう。
その中でも
シロアリ防除施工士の有資格者がいる事!
難しい試験に合格し定期的な講習を受ける必要がある資格ですので、有資格者の施工技術は極めて高いと言えるからです。
こういった業者を探すなら【公益社団法人 日本しろあり対策協会】のホームページで検索する事も可能。
契約を急がせない事
業者の中には
- このままでは家が倒壊する
- すぐ駆除しないと大変な事になる
等と、なかば脅しのような事を言って契約を急がせようとする業者も存在します。
実際、シロアリ被害で家の強度が低下するのは間違いありませんが建物自体が倒壊することはありません!
シロアリ駆除は慎重に行う必要があり、契約をせかす業者は悪質である可能性が高いと言えます。
じっくりと、親身になって説明してくれる業者を選ぶ事が大事です。
アフターフォローがある事
蜂などは巣を取り除けば完了しますが、シロアリ駆除は効果が出るまで時間がかかります。
それ以外にも、シロアリが再発生する危険性もあるでしょう。
このため
万が一の再施工は必須で、定期的な無料点検サービスがあれば安心!
保障やアフターフォローがない業者は、初回の費用が全て無駄になってしまう事になるので避けるようにして下さい。
コメント