体が小さくて、見た目も可愛らしいネズミ。
同じ仲間であるハムスターなどはペットとしても人気が高く、某夢の国のメインキャラクターとしても愛されています。
しかし、野生のネズミとなると話は別。
現実は様々な被害を起こす厄介で危険な害獣なんです!
もしも、自分の家に出現したらどうすればいいか?
そこで今回は【ネズミが引き起こす被害と自力で駆除する方法】について解説していきたいと思います。
- よく見かける【家ネズミ】の種類
- ネズミが引き起こす被害
- ネズミを自力で駆除するには?
家に出てくるネズミの種類
野生のネズミ達は縄張りを持ち、巣を構えて集団で生活しています。
非常に繁殖力が高く、2匹の【つがい】から1年間で約10000匹に増えるほど!
主に家屋などに現れる【家ネズミ】と呼ばれるのは3種類います。
ドブネズミ
体長18〜35cmほどの大型のネズミで、赤褐色から灰褐色の毛色をしています。
身体的特徴は
耳が小さく尻尾は体より短い事。
湿気の多い所を好む習性があり、下水管など水回りに生息している事が多く泳ぐのも得意なんです。
しかし、高いところに登るのは苦手で天井裏などに潜む事はあまりありません。
肉が好きで人間が出した生ゴミなども漁ることもあり、朝方の繁華街なんかで見かける事も多いでしょう。
獰猛な性格をしていますが、警戒心が低く動きも鈍いため駆除はしやすいネズミと言えます。
ぶっちゃけ、体が大きいので始めて見る方はビックリするかもしれません…。
ハツカネズミ
体長5〜10cmほどの小型のネズミで、毛色は個体差がありますが比較的白いのが多いと言えます。
身体的特徴は
耳が大きく尻尾は体より短い事。
体が小さく僅か2cmほどの隙間からでも侵入する事ができ、どんな環境下でも生息する事が出来る順応性が特徴です。
穀物や野菜などを好み、一般家庭に最も侵入してきやすいネズミと言えます。
警戒心はそれほど高くありませんが、動きが素早く姿を見失いやすいので注意が必要。
多くの方は、ネズミと言えば『ハツカネズミ』を想像しますよね♪
クマネズミ
体長15〜20cmほどの中型のネズミで、青みがかった灰色の毛色をしています。
身体的特徴は
耳が大きく尻尾が体と同じぐらいかやや長い事。
湿気を嫌い高い所を好むため、マンションやビルなどに出現しやすいネズミ。
木登りや綱渡りも得意であり、高層階に住んでいても油断する事は出来ません!
肉や魚は食べず穀物や野菜を好み、それ以外にもゴキブリなどの昆虫も好んで食べる傾向もあります。
家ネズミの中でも最も警戒心高く、それだけ駆除が難しいネズミと言えるでしょう。
ゴキブリを退治してくれるんなら、良いネズミじゃないですか?
と思いたいんですが、人間に最も被害を与えるネズミでもあるんですよ…。
ネズミが引き起こす被害とは?
体の小さなネズミが、我々の生活にどんな被害をもたらすのか?
主な被害は3つ
- 経済面の被害
- 健康面の被害
- 精神面の被害
順に解説していきます。
経済面の被害
ネズミの歯は
1週間で約3mm伸びるため、定期的に削る必要があり硬いものをかじる習性があります。
対象は木材やゴムなどの柔らかい素材だけでなく、コンクリートや金属さえもかじります。
このため放置しておくと、家屋がボロボロにされてしまい修復に多額の費用がかかってしまう事になるんです。
さらに恐ろしいのは
電気コードもかじる被害!
電気コードは、熱を持ち暖かい事も関係するためネズミが寄りつきやすいんです。
もしかじられてしまうと、ショートして火災被害へと繋がる恐れがあります。
しかもネズミが原因となると【害獣被害】扱いとなり、火災保険の適応外になってしまいます。
つまり、保険金はもらえないって事ですね…。
同じ様に、ガス管をかじってガス漏れ被害もありえるんです。
健康面の被害
不衛生な環境を徘徊している事が多く、ネズミには様々な菌を保有しています。
これらの細菌は
咬まれなくてもフンや尿から【空気感染】する可能性もあります!
主な感染症には
- 鼠咬症
- サルモネラ症
- ハンタウイルス症
また、菌だけではなくネズミに寄生する虫による健康被害も起こります。
主にネズミに寄生する虫は
- イエダニ
- ツツガムシ
コレらの虫は、宿主であるネズミがが死ぬと人間の体液を吸いに来る可能性が高いです。
このためネズミの駆除だけでなく、その後の処理も確実に行わなければなりません。
精神面の被害
ネズミは基本的に夜行性です。
われわれ人間が寝静まった後
- 天井裏を走り回る
- カリカリとかじる音がする
- 鳴き声が聞こえる
といった騒音に悩まされる事になります。
ボクの実家では、父親が『ネズミの運動会』なんて表現していましたよ。
こんな事が毎晩おきると、気になって眠れなくなり存在するだけでストレスを感じる事でしょう。
また、フンや尿を撒き散らされたら臭いも発生してしまいます。
友人を呼ぶのも億劫になりますね…。
ネズミを自力で駆除するには
そんな厄介なネズミを自分で駆除するにはどうすればいいのか?
主な方法は
- 捕獲機を使う
- 粘着シートで動けなくする
- 毒餌を食べさせる
- 追い出す
それぞれを順に解説していきます。
ネズミ捕り器
昔ながらの方法。
オーソドックスな【踏板タイプ】は、中に餌を仕掛けておびき寄せ餌を取ると蓋が閉まって閉じ込める仕組み。
壊れるまで何度でも繰り返し使えるのがメリット!
近年では【シーソータイプ】も存在し、コチラはネズミの体重で板が傾き捕獲機へ入る仕組みです。
踏板タイプと違い、一度に何匹も捕獲できるメリットがあります。
しかし、どちらを使っても捕獲したネズミの処理は自分で行う必要があります。
粘着シート
非常に強力な粘着力で、上を通ったネズミを動けなくする仕組み。
中には誘引剤が含まれたタイプもありますが
基本的には通り道に仕掛ける必要があります。
しかし、小型のハツカネズミなら問題なく捉える事ができますが、大型になると逃げられる可能性がある事に注意しましょう。
こちらも捕獲したネズミの処理は必要です。
殺鼠剤
一番のオススメが
毒エサを食べさせて死に至らしめる、最も効果的と言える方法。
即効性もありますが、その場で死ぬわけではなく移動してから絶命する事が多いんですよね。
放置すると蛆が湧くなどの二次被害もでてしまうため、速やかに死体を探す手間が必要となります。
ネズミ以外にも効果があり子供やペットがいると使いにくい事も難点。
警戒心の高い【クマネズミ】の中には、毒が効きにくいスーパーラットに進化している報告もあります。
忌避剤
ネズミが嫌がる成分や臭いを充満させ追い出す方法。
【スプレータイプ】や【燻煙タイプ】と様々で、状況に応じて使いやすいのが特徴です。
ネズミの数が多い場合や、どこにいるかわからない時は有効と言えるでしょう。
しかし
駆除ではなく追い出す事がメインであり、定期的に使い続ける必要があります。
ネズミが現れるという事は、その場所がネズミにとって快適な場所であるという事。
このため、忌避剤の効果が切れると再びネズミが戻ってくる可能性が高いんです。
最も確実なのはプロに依頼
現れたネズミを駆除する事は、自力でも可能です。
しかし、屋内に巣を作られていたり侵入経路を特定できていなければ何度もネズミが現れる事になります。
このため、完璧に駆除をする為には
害獣駆除のプロに依頼する事がベスト!
徹底した現地調査を行い、プロならではの目線から侵入経路を特定。
適切な駆除はもちろん、経路を塞ぐ事でネズミの再発まで予防してくれます。
さらに、フンや尿などの清掃・消毒まで丁寧に行なってくれるため依頼者は何もしなくてもいいんです。
再発しなければ、2度とネズミの被害に悩まされる事もなくなりますね♪
現在、家にネズミの存在が確認されている方は、1度相談してみてはいかかでしょうか?
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