家でゴキブリを発見した時、アナタは即座に駆除しようとしますよね。
一人暮らしなら殺虫剤を吹き付けて一瞬で駆除することもできますが、もし猫を飼っていたらどうでしょう?
間違った駆除方法が猫の健康を脅かす可能性があるため、慎重に駆除方法を選択しなければなりません。
そこでこの記事では、家で猫を飼っている方でも安全にゴキブリを駆除する方法にはついて解説していきたいと思います。
猫の安全を確保し、アナタの快適な生活環境を取り戻す参考にしてください。
猫がいる家庭でやってはいけない危険なゴキブリ駆除方法
猫を飼ってる家庭でゴキブリ駆除を行う場合、やってはいけないのが猫の健康に悪影響を与えること。
一般的な駆除方法の中でも、以下の方法は避けた方がいいでしょう。
この章では、その理由についてそれぞれ解説します。
毒餌タイプの駆除剤が猫に与える影響
猫を飼っている家では、毒餌を用いたゴキブリ駆除が最も危険と言えます。
その理由は、毒餌に含まれる
- ホウ酸
- フィプロニル
- ヒドラメチルノン
といった成分が猫にとって非常に危険だからなんです。
それぞれの影響は以下の通り。
- ホウ酸系の毒餌
-
ホウ酸団子はゴキブリの駆除には効果的な手段ですが、猫が誤って食べてしまうと命に関わるほどの危険性を秘めているんです。
ホウ酸は体重1kgあたり0.1〜0.5g摂取するだけで- よだれ
- 下痢
- 嘔吐
- 痙攣
- 呼吸困難
-
以上のような中毒症状を引き起こす可能性があるんです。
さらに酷くなると肝臓や腎臓、脳にまで障害を引き起こすケースもあり、最悪の場合にはアナタの可愛い猫は死に至るかもしれません。
特にホウ酸団子は見た目や匂いが食べ物に似ているため、間違って食べてしまう事故が頻繁に発生しているんですよね。 - フィプロニルやヒドラメチルノン系の毒餌
-
フィプロニルやヒドラメチルノンは、猫が少しぐらい食べてしまっても比較的安全とされています。
しかし、油断は禁物!
これらの成分は神経系に作用するもので、猫にとっても有害であることは間違いありません。
猫の大きさや個体による差が大きく、場合によっては重篤な症状を引き起こす可能性があることを覚えておいてください。
何かが起きてからでは遅いので、やはり使用しない方がいいでしょう。
ゴキブリ殺虫スプレーが猫に与える影響
猫を飼っている家では、ゴキブリ用の殺虫スプレーを使用でも危険があります。
これらの殺虫スプレーには
- ピレスロイド
- フェノトリン
以上のような成分がふくまれており、場合によっては猫に悪影響を与える可能性を秘めています。
主な影響は以下の通り。
- アレルギー反応
-
ピレスロイドは一般的に哺乳類に対しては安全とされています。
しかし、稀にアレルギー反応を引き起こす場合があることに注意が必要。
主な症状として- 発疹
- かゆみ
- 呼吸困難
などが起こります。
- 中毒症状
-
殺虫成分が猫の皮膚に付着したり、猫が成分を吸い込んだりすることで中毒症状が出る可能性があります。
主な症状として- 下痢
- 嘔吐
- 痙攣
特に至近距離での散布は危険であり、場合によっては医療機関での処置が必要になるでしょう。
- 長期的な健康への影響
-
たとえ少量であっても、頻繁に使用することでジワジワと猫の健康に悪影響を与える可能性があります。
特に高齢であったり持病を持つ猫になると、神経系へのダメージは行動の変化や運動量の低下につながる恐れもあることを忘れないでください。
粘着シートが猫に与える影響
粘着シートは化学薬品を使わないため、猫がいる家でも安全と考える方も多いでしょう。
しかし、いくつかの危険性は存在するんですよね。
- 体に絡み付く危険性
-
猫が粘着シートに触れてしまった場合、強力な粘着力によって毛が絡まってしまいます。
その状態から綺麗に剥がすのは難しく、無理に取ろうとすると猫の毛が抜けたり皮膚が傷つく可能性が高いんです。
特に毛の長い種類の猫や子猫はリスクが高いと言えるでしょう。 - パニックとストレスを与える危険性
-
猫の体に粘着シートがくっつくと、驚きと混乱でパニック状態になることがあります。
パニックになった猫が暴れ回ることで、さらに毛や皮膚へのダメージが酷くなってしまうんです。
さらに、粘着シートによる恐怖体験がトラウマとなり、今後の行動や生活に悪影響を与えてしまうかもしれません。 - 誤って口にする危険性
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粘着シートに使われている粘着剤は一般的に毒性はありませんが、誤って猫が舐めてしまうと健康に影響を与える可能性があります。
舐めた時には口内の不快感がありますし、飲み込んだ時には胃腸障害などを引き起こすかもしれません。
猫がいても安全な駆除方法
猫のいる家庭では、なるべく化学物質を使わない安全なゴキブリ駆除方法を選ぶことが重要です。中でも有効な方法は以下の通り。この章では、安全な駆除方法の特徴について詳しく解説します。
超音波駆除器
まず、猫がいる家庭で使いたいアイテムが超音波駆除器。このアイテムはゴキブリが嫌う超音波を発生させ、物理的に追い払うことが可能なんです。
特に害虫用の超音波駆除器は、猫にはほとんど聞こえないため、猫にストレスを与えることもないんですよね。
つまり、猫が日常的に過ごす場所に超音波駆除器を設置することで、猫の行動や健康に悪影響を与えずにゴキブリを遠ざけることができるんです。
しかも化学物質を使わないため、猫が舐めたり触ったりしても健康被害を与えることはありません。
ただし、必ず害虫用の超音波駆除器を使うようにしてください。
中には害獣用もあるんですが、こちらの場合は猫の耳でも聞こえる周波数を出しているので猫にストレスを与えることになります。
必ず害虫用を使うことが大事。
天然成分を使った忌避剤
猫がいる家庭では、天然成分を使った忌避剤でゴキブリを遠ざける方法も有効です。
化学物質を使わず、植物由来の成分であるため健康だけでなく環境にも優しくのが特徴。
しかし、天然といっても猫にとって無害なものと有害なものが存在するため、内容成分には注意が必要です。
無害な成分として
- ハッカ油(ペパーミントオイル): ゴキブリを遠ざける効果があり、適切に希釈すれば猫に対しても安全です。ただし、猫が舐めたりしないように注意が必要です。
- シトロネラ: 昆虫忌避効果が高く、猫にとっても比較的安全とされています。使用時には、濃度を薄めるなどの配慮をしましょう。
- ラベンダーオイル: ゴキブリを避ける効果があり、リラックス効果も期待できるため、猫に対しても比較的安全です。
以上のオイルをスプレーやコットンに染み込ませ、キッチン周りや窓際などに設置すればゴキブリが近寄りにくくなるんです。
逆に猫に対して有害な成分として
- ティーツリーオイル: 非常に強力な殺菌・抗菌効果を持ちますが、猫にとっては有害で、皮膚に触れたり吸入したりすると中毒症状を引き起こす可能性があります。
- ユーカリオイル: ゴキブリに対する忌避効果がありますが、猫にとっては毒性が高く、使用は避けるべきです。
- オレンジオイルやレモンオイル: 柑橘系のオイルも猫には有害で、特に高濃度で使用すると中毒症状を引き起こすリスクがあります。
以上成分はゴキブリに対しては効果がありますが、猫に対しても毒性があるため使わないようにしてください。
害虫駆除業者が持つプロの技
猫がいる家庭でのゴキブリ駆除に悩んでいる場合、最も安全で確実な方法が専門の害虫駆除業者に依頼すること。
駆除業者はゴキブリの生態に関する知識と、高い専門技術を持っています。
当然、猫がいる家庭に対する効果的な駆除方法を選んでくれるんですよね。
さらに駆除だけでなくゴキブリの侵入経路を特定し、その経路を塞ぐことで再発の予防までも行ってくれます。
つまり一度依頼して駆除すれば、長期間に渡ってゴキブリの出現を抑えることが可能となるでしょう。
しかし業者に依頼する場合、いくつか気をつけなければならないポイントがあります。
まず、猫などのペットがいることを事前に伝え、ペットに配慮した駆除方法を提案してくれる業者を選ぶこと。
駆除の前に使用する薬剤の種類や安全性について確認し、必要に応じて代替の方法を相談すること。
駆除後のフォローアップや保証がしっかりしている業者を選ぶこと。
いきなり作業を始めようとする業者は危険です。必ず現地調査を行い見積もりを出してくれることが大前提です。
猫がいる家庭での害虫駆除のポイント
猫がいる家庭でのゴキブリ駆除は、猫の安全性を最優先に考える必要があります。
まず猫に安全な駆除アイテムを使うこと。
中でも化学物質を使わない超音波駆除器がおすすめです。
これに加え、猫に無害な天然成分を利用した忌避剤を設置しておきましょう。
これだけでも充分効果が期待できます。
それでもゴキブリの数が減らない、または自分での駆除が難しいと感じる方もいるでしょう。
そんな場合は専門の駆除業者への依頼も検討してみてください。
専門の駆除業者は猫に配慮した安全な駆除方法を提案するだけでなく、再発防止のメンテナンスやアドバイスも提供してくれますから。
最後に、最も大事なポイントはゴキブリを家に入れないための対策を行うこと。
具体的には、衛生管理の徹底、隙間や通気口などの封鎖、定期的な換気で湿気を溜めない、といった方法が有効です。
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